むねじのつぶやき(市長のフォトレポート)【令和2年7月~9月】
更新日:2020年9月25日
秋のイベントをリレー開催 ~コロナ禍のなかで~
38年の歴史を誇る「おおの山城大文字まつり」は、昨年の台風、今年はコロナで、2年続けて開催することができず、第39回目のまつり、サンキューまつりは来年に持ち越しとなりました。それでも、まつり委員会(石田尚久会長)と関係諸団体のご尽力により、次回につなぐ様々な代替事業が現在、進行しています。
9月1日号の広報「大野城」で一部紹介していますが、「心のふるさと館」では、まつり創生期のなつかしい手づくり感いっぱいの写真の展示やDVDによる貴重な映像の放映がされています。(9月27日まで)
また、11月7日・8日予定の11イベントからなる「まどかフェスティバル」と多くのボランティア団体の協力で実施されている「ふくしフェスティバル」(11月29日予定)も、広範囲にわたり不特定多数の往来が生じる会場での感染防止対策の徹底が難しいとの判断で、中止が決定されています。
これらのフェスティバルでは、個別に開催可能なものは、作品の展示やパネル展などの代替事業が検討されています。
大野城市の関係各課では、秋の3大イベントに込められた想いや歴史を「絶やさずつなぎ」、次年度開催と明るい明日への『願い』でメッセージの輪を市全体に広げようと、『想いをカタチに!みんなで育む「願いの木」事業』を計画しています。(詳細は10月15日号の広報「大野城」に掲載)
11月下旬から開催される「大野城まどかぴあ×大野城心のふるさと館×大野城市社会福祉協議会」三館連携イベント「大野城ウィンターイルミネーション」の中で、みんなの願いを木の葉に模したメッセージカードで飾られたクリスマスツリーを、コロナ終息の祈りを込めて作り上げていきます。市民各位のご協力を宜しくお願いいたします。
(令和2年9月25日 井本 宗司)
全公民館(27区)に敬老祝賀コーナーを設置
8月28日付の「つぶやき」でも紹介しました「敬老祝賀コーナー」は今月25日まで全ての公民館で趣向を凝らして展示されています。
南ヶ丘1区公民館(写真左)では、9月14日(月曜日)に敬老祝賀コーナーのオープニングセレモニーが行われ、地元在住の井上順吾県議も出席。例年、各区の「敬老祝賀会」に市三役と部長で分担して出席していますが、新型コロナウイルスの感染回避のため、祝賀会につきましては中止させていただきました。
「敬老の日」の祭日は9月21日(月曜日)です。玄関先に日の丸を掲げ、私たちのふるさと『大野城』を支える石垣を一つ一つ積み上げてきていただいた高齢者の皆さんに、感謝の一日をプレゼントいたしましょう。
(令和2年9月18日 井本 宗司)
スーパー台風襲来(台風10号への対応)
〔台風10号の被害写真〕
先週の台風9号(9月2日・3日)に続いて、「特別警報級」の台風10号が6日から7日にかけて九州西岸を北上。気象庁は沖縄・奄美地方で最大瞬間風速80メートル、九州北部でも55~70メートルに達すると予想し、国土交通省との異例の合同記者会見を行うなど、重大災害の恐れと最大級の警戒を呼びかけていました。
大野城市でも「空振りはOK」の方針のもと、5日には市内の全小中学校と全保育園の休業を決定。また、6日午後1時には4カ所のコミュニティセンターを、午後5時には全ての公民館(27カ所)を自主避難所として開放しました。
避難所の運営には一定距離を空けるなどの新型コロナウイルス感染症対策をとり、検温やマスク着用、さらには飲料水、食事、寝具、消毒用品などは各自持参をお願いしました。
6日午後4時24分に大野城市に「暴風警報」が発令され、午後5時には「災害対策本部」を設置し、約270名の職員が今回のスーパー台風の対応に当たりました。(私は本部長として全体の指揮を執り、当然ながら市長室にて一夜を過ごしました。)
午後5時30分に「避難準備・高齢者等避難開始情報」を発令することになります。
台風9号が北に抜けた時には、すでに10号への警戒(伊勢湾台風以上の大きさ)が大々的に報じられたため、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでは防災グッズや食料品が陳列棚から消えるという事態が大野城市でも起こっていました。避難所関連の問い合わせが引きも切らず、6日の避難所では一時的にほぼ満員となったところも出ています。
目には見えないウイルスとも戦いながら、迫り来る眼前の危険を回避するために人は何をなすべきかという課題を台風10号は私たちにつきつけてきたように思います。
新型コロナウイルスの感染拡大は続きます。台風シーズンと重なる季節を迎え、自助・共助・公助のすべての角度から今回の検証を行い、次なる試練に備えたいと思います。
(令和2年9月11日 井本 宗司)
大野城市議会 9月定例会始まる
~9月1日から23日まで~
大野城市議会では、定例会が一年に4回行われます。9月定例会は、前年度の決算を審議するために「決算特別委員会」が設けられます。そのためか、議員の皆さんも執行部にも独特の緊張感が漂っています。
また、今定例会の初日には、新型コロナウイルス感染症対応として、私が答弁したり提案をする演台の前に飛沫防止用アクリル板の設置が試行されました。これでマスクをはずして話すことができ、喉を潤す水分も自在に摂ることができます。自然の振る舞いができることのありがたさを痛感しているところです。
今回の提出議案は、新型コロナウイルス感染症対応として事業費の追加や減額、組み替えを行うもの、さらには決算認定に関するもののほか、人事案件も含めて33件で、9月1日(火曜日)の初日に提案理由の説明を終えました。
一般質問(16日・17日)は14名の議員各位より通告があっています。Withコロナ社会における議員活動については、皆さんご苦労が多いのではないかと想像しますが、今だから聞いておきたいこと、提案しておきたいこともあろうかと思います。すべては市民のため、執行部も真摯に対応してまいります。
一方、福岡都市圏の感染拡大は収束の気配はなく、気を緩めることはできません。中央政府の責任ある指針の提示が待たれますが、東京は揺れています。いつ起こるとも知れない天変地異も心配ですが、コロナ禍が広がる今日において、政権・政党間の揺れを一日も早く収束させることこそが、国民を守る政治家の使命ではないかと私は考えます。
国民一人ひとりに一番身近な地方自治体は、限られた権限と財源と人間の3ゲンを最大限に生かし、今日の諸課題に即応し、次につなぐための施策を打ち続けています。中央VS地方の構図ではなく、ラグビーで学んだばかりのワンチームJAPANの精神で、現下の新型コロナウイルス感染拡大阻止にスクラムを組んで立ち向かいたいものです。
(令和2年9月4日 井本 宗司)
9月の敬老事業に向けて
令和2年度の敬老事業は、新型コロナウイルス感染回避のため、内容を大幅に変更して準備を進めています。
すでに広報「大野城」(7月15日号)にてお知らせしていますが、『敬老祝賀会』は中止となり、下記のような代替事業を計画しています。
1.各公民館の玄関ホール付近に「敬老祝賀コーナー」を設置。〔9月13日~25日の13日間〕
- 高齢者の皆さんに敬老の意を表し、公民館利用の方にも敬老週間であることをお知らせするために、各区で、それぞれ工夫を凝らした飾りつけがなされます。
- 市内10校の小学生の皆さんからの寄せ書きなども掲示。
- コロナ禍でも頑張っている市内生花店より購入した胡蝶蘭をコーナーに添える。
2.敬老祝い金の配付方法の変更
各区に手渡しで配付をお願いしていました祝い金は、今年度に限って全対象者に口座振込みとさせていただきます。
3.敬老祝い品の配付方法の変更
88歳と100歳、並びに101歳以上の方への祝い品も、郵送とさせていただきます。
〔新100歳長寿者17人に届けられる記念品〕
- 内閣総理大臣からの祝状・記念銀杯
- 福岡県知事からの祝状・記念品(ちょっと枕)(下記・左に掲載)
- 大野城市長からの祝状彫刻プレートとご本人の似顔絵メッセージカード入りの木製プレート(下記・右に掲載)
子どもたちも短い夏休みを辛抱して過ごした今年の夏、秋に予定されていた多くの行事が中止される中、私たちのふるさと大野城の礎を築いてこられた高齢者の皆さんに感謝と敬意を表する大切な敬老の日です。家庭も学校も地域も行政も一緒になってお祝いムードを盛り上げましょう。
(令和2年8月28日 井本 宗司)
次なる大きな波に備えて~コロナ対策会議、重ねて69回~
2月10日に設置した「新型コロナウイルス感染症対策本部会議(以降、コロナ対策会議)」は、8月20日で69回目となりました。
大野城市では、4月に8名の感染者が確認されて以来、およそ2カ月半は新規感染者ゼロで推移していました。しかし、7月18日に9例目の感染者が確認されて以来、1カ月間で27名の新規感染者(8月20日現在)が確認されています。
この「つぶやき」では、2月28日(2月26日 記)にコロナ対策会議について報告をしていますが、回を重ねること69回、まだまだ感染が収束に向かう気配はありません。
感染拡大が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗り込み、動画配信をして物議を醸した岩田健太郎氏(神戸大教授)の指摘は今も手きびしい。「第1波が過ぎた時に第2波の準備を急ぐべきだったのに、問題を先送りし、稼いだ時間をほとんど有効に使えなかった。」「政治、省庁、病院などの組織で現場を知らないリーダーが短絡的な議論を声高に主張することが増え、異論や反論する人を排除、更迭する。」「世界がこれからどうなるかは、我々の覚悟の決め方次第だ。感染経路はほぼ確立しているので、どうすれば感染抑制できるかは分かっている。後はやるかやらないか。」と投稿しています。(毎日新聞8月12日)
各方面から、これまでの新型コロナウイルス対応についての誤算が国際比較などを用いて指摘されていますが、経済を動かしながらの感染抑制は至難の業です。7月以降の感染者数の増加を「検査数が増えているから」と説明しても、実際に感染が拡大しており、濃厚接触者を含め検査対象の拡大とPCR検査能力の拡充、必要な病床の確保や保健所の人員確保が、焦眉の急となっています。
私は、7月以降の再拡大を第1波の2回目のピークと考えています。必ず来るであろう次の大きな波への備えを自治体レベルで整えておかなければなりません。経済・社会活動を維持しながら感染者を減らすためには、感染防止策の徹底を怠ってはならないのです。空振りを恐れず、4月の「緊急事態宣言」の教訓を生かすことこそが、行政の使命と銘記しています。
〔改めて感染防止策の徹底をお願いします。〕
(令和2年8月21日 井本 宗司)
ウィズ・コロナ社会のお盆
6月末にお寺さんから、こんな便りが届きました。「毎年行っているご自宅での先祖供養としての棚経については、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、お参りが難しい状況です。」「8月13日・15日にお参りが集中しないようにご協力をお願い致します。」と。
私は、例年より1日早い8月12日(水曜日)にお参りをし、ご先祖様をお迎えしてきました。お盆前から帰省予定だった大阪の次女家族の里帰りも取り止め。また、盆内の兄弟家族寄り(会食)は行わず、お参りだけしてもらうことになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、子どもたちの夏休みも11日間に短縮され、正に、今年は異例づくめの夏となっています。
さて、明日15日は75回目の「終戦の日」を迎えます。毎年参列していた「福岡県戦没者追悼式」は規模が縮小されることになり出席できず残念ですが、皆さんと一緒に、正午から黙祷を捧げることにします(1分間のサイレン吹鳴があります)。
8月6日には広島で、9日には長崎で被爆75周年の「平和祈念式典」が厳粛に執り行われました。大野城市ではNPO法人筑紫原爆被害者の会の協力を得て、今年も4日から12日まで「原爆資料展」(まどかぴあ)が開催されました。毎年、貴重な資料や写真が展示され、見る人に戦争の悲惨さと平和の尊さを訴え続けておられます。
6日の広島での子ども代表の「平和の誓い」は私の心に響きました。「当たり前だと思っていた日常は、ウイルスの脅威によって奪われたのです。当たり前の日常は、決して当たり前ではないことに気付かされました。・・・75年前、一緒に笑い大切な人と過ごす日常が奪われました。・・・私たちの未来に、核兵器は必要ありません。・・・当時の人々が諦めずつないでくださった希望を未来へとつないでいきます。」
非日常が日常化しつつある今、平和や命、健康、地域の安全や共働というものを見つめ直す、重厚な時間にしなければなりません。
(追記)ただ今準備中…企画展「大野城市の戦争とくらし」
ごあんない
- とき 令和2年10月6日(火曜日)~11月29日(日曜日)
- ところ 大野城心のふるさと館
(2階)ミニテーマ展示
(中2階)大野城コレクション・収蔵展示(一部) - 同時開催
企画展「発掘された大野城市の遺跡展」(3階)
(令和2年8月14日 井本 宗司)
人面墨書土器に見る疫病祓いの願い
新型コロナウイルスの感染は止むことなく、私たちのふるさと筑紫の地に広がりを見せようとしています。多くの会合がコロナ禍により中止・延期となった時間を活用して、先般、九州国立博物館開館15周年記念特別展示「筑紫の神と仏」に足を運んできました。
頂戴しました100ページにも及ぶ「解説付き図録」の裏表紙には、仲島遺跡(大野城市仲畑2丁目)から出土した土師器「人面墨書土器」が紹介されています。
仲島遺跡からは1979(昭和54)年と1982(昭和57)年に人の顔が描かれた土器が3点出土しています。土器が作られた奈良時代は、天然痘の流行期にあたり、除病、除災、延命などの祭祀に用いられたと考えられています。
人面墨書土器を使った祭祀は平城京で始まったとされていますが、九州では仲島遺跡のほか、福岡市高畑遺跡、春日市九州大学筑紫地区遺跡など、博多湾沿岸と大宰府を結ぶ古代官道沿いの大宰府に近い地域から出土しているということです。
〔仲島遺跡から出土した他の人面墨書土器2点。〕
大野城市教育委員会発行の解説シート(考古No.59)によると、『人面墨書土器を使った祭祀の方法には諸説ありますが、土器の口に紙を貼り、病気の人が息を吹き込むことで罪やけがれを土器に閉じ込めたといわれています。そしてその土器を水に流すことで、「悪いもの」も一緒に流していたと考えられています。』とある。
また、「筑紫の神と仏」図録(P90)でも、器の底部を打ち小孔をあけていると解説されています。これは日本各地で出土する人面墨書土器に普遍的に見られる特徴であるとのこと。器として使うのではなく、川に流して沈めるためのものであったということです。そのために仲島遺跡でも、2つの鉢が御笠川の氾濫原から出土しています。
ところで、約1億6千年前に哺乳類の祖先がウイルスに感染し、PEG10(ヒトなど多くの哺乳類にある遺伝子)を持ち込んだ…」(東京医科歯科大学・石野史敏教授:日本経済新聞2020年5月31日より)との研究もあります。ヒトの暦に比べるとウイルスの歴史は、はるかに古く、長いということです。
人面墨書土器に祈りを込めた奈良時代の私たちの祖先、最近では第一次世界大戦を終わらせたとも言われる約100年前のスペイン風邪など、いつの時代にも新型といわれるウイルスとの戦いの痕跡が残っています。今回のウイルス(COVID-19)の感染拡大の出口は未だに見通すことはできませんが、ワクチンが早目にできたとしても2~3年は続くと覚悟しなければならないでしょう。大野城市民の命を守ることが第一です。そのためには空振りは恐れず、有効な手は躊躇せずに打つべく、現在、全庁あげて取り組んでいるところです。
市民並びに関係者各位のご協力をここに改めてお願い申しあげます。
(令和2年8月7日 井本 宗司)
被災地(大牟田市)への職員派遣
『令和2年7月豪雨』で甚大な被害を受けた被災地域に対し、多くの自治体が職員を派遣し、生活再建に向けて強力なタッグを組んでいます。
大野城市では、福岡県市町村支援課の要請を受け(福岡県市長会経由)、7月16日(木曜日)から毎日2名の職員を8月2日まで交代で派遣をしています。
〔被災地支援職員出発式〕
大規模な冠水や浸水被害に見舞われた大牟田市は、家屋の被害認定調査を急いでおり、他自治体からの応援を得て早期のり災証明書交付につなげたいと体制を整えています。
第一陣の派遣職員は計13名です。(家屋の被害認定調査)
第二陣の要請もあり(毎日1名)、8月4日から31日までの派遣を予定しています(予定派遣職員は計8名・り災証明申請受付)。
派遣される職員は昼食・飲料、消毒液やマスク、腕章など各自持参。第一陣は毎日午前9時から、第二陣は毎日午前8時30分からそれぞれ支援業務に取り組むこととなっています。送り出してくれた家族や職場の仲間たちからも激励を受け、大野城市を代表して一日も早い復旧に向け頑張ってくれている彼らを、私は市の誇りであると思います。
追記
(報告)
熊本県下の災害にも「緊急消防援助隊福岡県隊」が7月4日(土曜日)から派遣されました。春日・大野城・那珂川消防本部が15日まで八代市坂本地区と球磨村において住民の安否確認や工場火災の消火活動などの災害事案に対応しました。(派遣署員のべ38名)
(お願い)
日本赤十字社大野城市地区では、今回の豪雨に係る義援金の受付を始めました。義援金箱設置場所は、「市役所1階」「まどかぴあ」「総合体育館」「各コミュニティセンター」「心のふるさと館」です。また、大野城市社会福祉協議会でも義援金の受付を行っています。 皆さんのご協力を宜しくお願いいたします。
(令和2年7月31日 井本 宗司)
居座る梅雨前線、警戒態勢は続く。
7月3日の「つぶやき」で、興梠寿徳前副市長の「災害警戒本部長」としての退任直前の様子を紹介しましたが〔6月27日(土曜日)招集〕、梅雨前線はその後も日本列島に居座り続けています。7月に入って警戒本部を立ち上げること2回、毛利伸彦新副市長には、就任して11日間で4泊の市役所滞留となりました。寝袋持参の徹底ぶりに指揮官としての覚悟が伝わってきます。
この2週間の警戒本部の動きを紹介しますと、
7月6日 12:13 大雨警報(土砂災害)が発令され、災害警戒本部を設置。
18:00 4つのコミュニティセンターに自主避難所開設。
19:25 避難準備・高齢者等避難開始情報を発令。
(土砂災害警戒区域の10公民館を避難所として開設)
以降、7月8日午前8時45分の本部解散まで、23回の本部会議が開かれました。
7月8日の夜には、再び大雨注意報が発令され、
7月9日 19:55 大雨警報(土砂災害)発令のため災害警戒本部を再び立ち上げ。
7月11日 9:50 大雨警報(土砂災害)解除。
10:00 災害警戒本部解散。(この間に本部会議13回)
今回の避難所開設に伴う公民館とコミュニティセンターへの避難者は延べ17世帯22名、車中泊(まどかぴあ立体駐車場)1世帯6名、市職員の最大参集人員158名。
また、警報等の発令により市民の皆さんからの問い合わせは、累計で166件となっています。
最近読んだ曽野綾子氏と対談した近著の中で、石原慎太郎氏が語られたコロナ禍についての一文は的を射ています。『これは人間たちの驕りというものへの罰か、それとも警告というものだろうか...』『戦後、これまでたくさんの人が「死」について考えた事象は稀でしょう。』と。
この2週間ほど、私たちは東京発とも言える新型コロナウイルス感染第1波の2回目のピークを前に、未曽有の大災害に立ち向かっています。この間には、国内では活火山は噴煙をあげ、地震も起こっています。石原氏の警鐘を待たずとも、私たちは天変地異や疫病に遭遇した人類のはるかな歴史の中に、現代人がとるべき答を見い出すことはできます。
行政に携わるものとして、今を生きる市民のために、そして未来を築く世代のために、過去を省みながら、万端の備えを怠らず、課せられた責務を果たしていかなければなりません。断続的に起こる災害や長期戦となった新型コロナウイルスとの戦いのなかで、私は、そう確信しました。
(令和2年7月17日 井本 宗司)
追記:次週は、つぶやき休止予定です。
〔報告〕チャイケア、福岡県の認定NPO法人の認定を受ける
NPO法人チャイルドケアセンター(大谷清美代表理事)は、「子ども食堂」や「フードバンク」事業などの取り組みに対し、福岡県から認定特定非営利活動法人制度(認定NPO法人制度)の認定を受けました。その報告のため、7月6日(月曜日)に来庁されましたので報告いたします。
この認定により、寄付者(個人・法人)には所得控除や税額控除、損金算入等の優遇措置が適用されるようになりました。 略称チャイケアで親しまれる当法人は、4半世紀にわたって子育て支援活動を展開し、大野城市が子育てしやすいまちとして全国1位(日経BP総合研究所/シティブランド・ランキング~住みよい街2017~)となる原動力ともなっています。その活動精神は「子どもも大人も、困っている人には優しい心を届けて、みんなのできることを寄せ集め、協力して、その人のお困り事を何とかしよう。」という善意にほかなりません。
これまでにも『2017年度あしたのまち・くらしづくり活動賞』(公益財団法人あしたの日本を創る協会ほか)での主催者賞や、『2017年度ふくおか共助社会づくり表彰~ふくおか筑紫フードバンク事業~』など数々の社会的評価を得ていて、大野城市の地域福祉活動部門に大きな足跡を残してこられました。
現在、新型コロナウイルス感染拡大でチャイケアに対する社会的ニーズはさらに広がりを見せる一方で、資金源となる寄付金や事業収入には不安定要素がつきまといます。福岡県の認定NPO法人となった今後は、さらなる財政基盤の充実と事業の拡大が期待されます。
(令和2年7月10日 井本 宗司)
副市長の交代~興梠氏から毛利氏へ~
2013年(平成25年)10月から2期7年にわたり副市長として私を支えてくれた興梠寿徳氏が、健康上の理由により、6月30日(火曜日)に退任されました。
興梠氏の退任にあたっては、幾重にも惜別の会が設けられましたが、いずれも昼休みなどを利用しての開催のため、残念ながらビール党で名を馳せた彼の豪快な飲みっぷりは、時節柄もあり、見ることはできませんでした。
興梠氏が副市長2期目就任の折に誓った西鉄天神大牟田線の高架化は在任期間中に果たすことができませんでしたが、そのバトンは毛利伸彦新副市長にしっかりと引き継がれました。
毛利氏は、1979年(昭和54年)4月、完成直後の新庁舎に迎えられ、大野城市に入庁。以来41年余、「大野城まどかぴあ」の開館業務をはじめ、各課での功績が高く評価され、2013年度からは市民部長、地域創造部長を歴任。2017年3月に定年退職し、再任用期間中はコミュニティ文化課のプロジェクトマネージャーとして後進の指導に当たってもらっていました。新型コロナウイルス対応で財政基盤の堅持と諸事業のスクラップ&ビルドが喫緊の課題となっている今、氏の豊富な経験と行政手腕に期待をし、7月1日に副市長の辞令交付式を行いました。
(令和2年7月3日 井本 宗司)
このページに関する問い合わせ先
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電話:092-580-1801
ファクス:092-573-7791
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