ワンヘルスの推進に関する宣言
更新日:2022年6月6日
令和4年6月3日(金曜日)、大野城市は、人と動物の健康と環境の健全性を守る取組を県及び関係自治体と一体的に推進するため、「ワンヘルスの推進に関する宣言」をしました。
宣言内容
新型コロナウイルス感染症をはじめとする人獣共通感染症は、人口増加や森林開発、農地化等の土地利用の変化など、人による地球の生態系に影響を及ぼす行為が繰り返され、気候変動の一因になったことから、動物と人との生存領域が変化し、動物の感染症に対する抵抗力を保有しない人にも感染するようになったとされています。
そのような中で、福岡県では、全国に先駆けて「福岡県ワンヘルス推進基本条例」を制定し、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための6つの課題への取り組みの基本方針が示され、本年3月にはワンヘルスに関する施策を体系的に整理した行動計画が策定されました。
本市は、「未来をひらくにぎわいとやすらぎのコミュニティ都市」を都市将来像に掲げ、西鉄天神大牟田線立体交差事業の推進や高架下空間の活用などにより、新たなにぎわいの場を創出するとともに、東北部及び南部の山林区域では自然環境の保全や森林整備を図るなど、都市と自然が調和したまちづくりを進めています。
令和3年2月には、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言し、地球温暖化対策をはじめとする環境保護や生物多様性の保全、市民トラスト運動など、積極的な取り組みを進めているところです。
福岡県が「ワンヘルスの森」とする四王寺山には、日本遺産である古代山城の大野城跡をはじめとした、数多くの史跡があり、古から「人と国を守る」場所として、多くの人の往来がありました。これからも、環境の健全性を守りながら、本市に息づく悠久の歴史を体感していただく場所として、未来につなげていかなければなりません。
また、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、人獣共通感染症への対応・対策は、福岡県と足並みを揃え取り組んでいく必要があります。
大野城市は、人と動物の健康と環境を守る「ワンヘルス」の取り組みの重要性を認識し、先人たちの想いを受け継ぎ、次世代に継承していくため、下記の事項に取り組み、ワンヘルスを推進することをここに宣言します。
記
1 ワンヘルス実践(人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための6つの課題への取り組み)の基本方針を具体化する福岡県行動計画に連携し、協力するとともに、ワンヘルス実践施策を積極的に推進すること。
2 市民へのワンヘルス周知に努め、理解の促進を図り、その実践活動に対し、必要な支援を行うこと。
3 自然とのふれあいを通じて、ワンヘルスに係る活動や行動を学び、体験することができる「ワンヘルスの森(福岡県立四王寺県民の森)」の利用促進に協力すること。
- ワンヘルスの推進に関する宣言(PDF:101KB)
ワンヘルスとは
人、動物、環境は相互につながっており、人の健康を守るためには動物も環境も同様に健康であることが大切です。これらを「ひとつの健康」と捉え、関係者が連携して問題解決に当たる考え方を「ワンヘルス」といいます。近年、狂犬病や鳥インフルエンザなどの人と動物の共通感染症や、抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性などの問題に対し、「ワンヘルス」の考えに基づく取り組みが世界的に広まってきています。
▶「One Health」県の基本計画・プロジェクト・制度の仕組み・概要(福岡県ホームページ 外部サイトにリンク)
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