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大野城市

【特集】プラスチックごみ問題 私たちの未来を守るために

更新日:2020年02月01日

海岸に落ちているペットボトルごみ

今、マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界中で問題となっています。
いったい何が問題となり、私たちにできることとはなんでしょう。

レジ袋やペットボトル、ストロー、商品パッケージなど、身の回りの至る所で使われているプラスチック。
これらは、軽くて丈夫で加工がしやすく耐水性もあります。
また、安価な素材のため、包装材や容器など、多種多様に加工され、私たちの暮らしを快適で便利なものにしています。
しかし、日常生活から視野を広げて地球環境といった観点から見ると、さまざまな問題が生じます。
安価であれば大量に消費され、安易に破棄されるでしょう。
破棄されたプラスチックごみは、環境破壊だけでなく、生態系に大きな影響を及ぼします。

マイクロプラスチックとは

  • プラスチックカップに入った飲み物

日常生活の中で捨てられたプラスチックごみは、川から海に流れ出て、海の塩分や紫外線の影響で劣化し、波や砂によって時間をかけて細かく砕かれます。そして、5mm以下の大きさになったプラスチックの細かい破片をマイクロプラスチックといいます。

 

身近なマイクロプラスチック

  • 日本近海で採取したマイクロプラスチック

レジ袋1枚から、数千個のマイクロプラスチックができるといわれています。
また、洗顔料や歯磨き粉などに使われる小さなビーズ状の粒子(マイクロビーズ)なども、家庭から排出され、最終的には海に流れ出てしまいます。
軽くて丈夫なプラスチックは、細かく砕けることはあっても、溶けてなくなることはありません。いったん海に入り込むと、環境にとても長い間影響を与えることになります。
〔写真:日本近海で採取したマイクロプラスチック〕

私たちへの影響

これまでに、魚などの海洋生物の体内からマイクロプラスチックが見つかっています。
マイクロプラスチックは、汚染物質が付着しやすい性質を持っているため、海洋生物が餌と間違えて食べてしまうと、内臓が傷付くだけでなく、体内にさまざまな悪影響を及ぼします。

海洋プラスチック汚染研究で世界をリードする磯辺篤彦さ

  • いそべあつひこ教授

九州大学応用力学研究所大気海洋環境研究センター教授

研究内容

  • 太平洋での浮遊マイクロプラスチック採取

九州大学応用力学研究所〔春日市春日公園〕にある磯辺研究室では、海岸漂着ごみの中でも多くを占めるプラスチックごみについて、海洋学的な見地から輸送実態の解明や将来の浮遊量予測の研究に取り組んでいます。
現在は、タイを中心に東南アジア各国の研究者と共同研究を進め、周辺各国での海洋プラスチック汚染の軽減につながるよう、減プラスチック社会の実現に向けての研究にも取り組んでいます。
〔写真:太平洋での浮遊マイクロプラスチック採取(九州大学磯辺研究室提供)〕

 

磯辺研究室の様子

日本近海で採取した浮遊ごみ。洗浄し、1つずつ分別する。

日本近海で採取した浮遊ごみ 浮遊ごみを洗浄するための道具

分別した浮遊ごみ

顕微鏡でマイクロプラスチックの判別や大きさなどを測定

顕微鏡で浮遊ごみを確認する様子

これまでの研究成果

  • 図1 海面に存在するマイクロプラスチック個数

マイクロプラスチックは世界中の海に広がっています。日本近海は、特にマイクロプラスチックの個数が多く、世界の海に比べ、約27倍の水準で汚染が進んでいます(図1)。
生活圏から最も遠い南極海ですら、マイクロプラスチックが確認されています。今や、世界中でプラスチック片が浮遊しない海はありません。海を漂流する物の表面には、周囲の海水に溶け込んでいる汚染物質(残留性有機汚染物質)が吸着します。特にプラスチックは、この吸着性が高いといわれています。これでは、せっかく無害なほど海に薄く広がった汚染物質が、プラスチックに
よって再び濃縮され、海洋生物の体内に運び込まれてしまいます。
マイクロプラスチック問題は、このような汚染物質の運び手としてだけではありません。微細なプラスチックを大量に投入した水槽で海洋生物を飼育した室内実験では、摂食障害や生殖障害などが報告されています。
ただし、このような報告は、すべて実験室での結果に基づいているということに注意が必要です。今のところ、マイクロプラスチック由来のダメージが、実際の海で海洋生物に見つかったとの報告はありません。一つには、実海域でのマイクロプラスチックの浮遊量が、実験室で用いられるほど多くないためと考えられます。
これ以上、マイクロプラスチックが増えないよう、私たちには不要不急のプラスチック製品を減らす努力が必要です。今後、プラスチックに頼りすぎない、それでいて豊かな社会を作っていくことが求められています。

みんなでできる5R

Reuse(リユース)再利用する

  • 使わなくなったものは、使ってくれる人にあげよう(フリーマーケット、リサイクルショップなど)
  • 使えなくなったものでも、寿命が延びる工夫をしよう(雑巾など)

Reduce(リデュース)ごみを減らす

  • 買い物前に冷蔵庫を確認し、お店で買いすぎないようにしよう
  • 詰め替え用ボトルなど繰り返し使えるものを選ぼう

Refuse(リフューズ)不要なものはもらわない

  • レジ袋を断りマイバックを利用しよう
  • 割り箸を断りマイ箸を使おう

Repair(リペア)修理して使う

  • 修理をして、最後まで使い切ろう(小さくなったら補正し、破れたら直そう)

この特集は、市と九州大学との連携協力協定に基づく取り組みの一環として取材したものです。

このページに関する問い合わせ先

企画政策部 情報広報課 広報・広聴担当
電話:092-580-1800,092-580-1814
ファクス:092-573-7791
場所:本館3階

建設環境部 環境・最終処分場対策課 廃棄物・最終処分場担当
電話:092-580-1889,092-580-1890
ファクス:092-572-8432
場所:本館2階

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